こんにちは
みるくてぃーです♪
上遠野浩平先生が20年前に書きはじめられた「ブギーポップは笑わない」はライトノベルの地位を築き上げた代表作といっても過言ではないでしょう
そんな作品のアニメ化です
放送局が少ないのがちょっと残念ですね><
でもとてもおもしろそうな作品です
<概要> | 主人公の女子高生・宮下藤花は「世界の危機が近づく」とブギーポップの人格が浮かび上がる不思議な高校生!電撃文庫「ブギーポップは笑わない」のアニメ化です。原作は上遠野浩平先生。 |
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<制作> | 監督:夏目真悟、副監督:八田洋介、シリーズ構成・脚本:鈴木智尋、キャラクターデザイン:澤田英彦 キャスト:悠木碧、大西沙織、近藤玲奈、小林千晃、下地紫野、諏訪彩花、榎木淳弥 |
<地上波など> |
AT-X 1月4日21:00~ BS111月4日23:00~ など |
<その他配信> | Amazonプライム U-NEXT auビデオパス など |
原作
レビューと評価
「ブギーポップは誰も救わない」
約20年前にスタートし、今もまだ書き続けられている、ライトノベルの金字塔ともいうべき作品です。
一応の主人公はブギーポップなのですが、その回ごとに語り手は別の誰かで、その語り手がブギーポップと出会い、結末が訪れるという展開が多く、なかには一冊の中でブギーポップが出てくるのはほんの数ページということもあります。
そのためある種の群像劇ともなっていて、ひとつの事件を違う人物の視点から見た場合どうなっていたのか、といった展開もあり、読み進めるごとに全体像が見えてくる感じがします。
登場人物には高校生が多いため、希薄な人間関係、思春期特有の絶望感とか焦燥感といったもの、ちょっとした好奇心などから、非日常に巻き込まれていく展開も多く、不穏な雰囲気が全体を包みこむ世界観は独特ですが、それらが詳しく説明されることはなく、とにかくただ読み進めることでしか、何も見えてきません。
なによりもブギーポップは決して正義の味方でも、救世主でもないため、誰も救わない。ただ自動的に世界の脅威を排除するだけというのは、中二病的なご都合主義的や、チートな能力が目立つライトノベルが増えてきた中で、ラノベの原点を感じさせる作品です。
(by めだか)
ラノベに偏見がある人こそ読んでほしい「ブギーポップは笑わない」
ラノベの古典として名高い「ブギーポップは笑わない」。
私がライトノベルに対して抱いていた「どうせ美少女がいっぱい出てくるだけで中身なんてないんでしょ?」という偏見を見事に打ち砕いてくれました。舞台は県立深陽学園高校。物語は生徒の失踪事件を軸に複数の生徒達の視点から進んでいきます。
いわゆる群像劇です。この構成が非情に秀逸で、読み始めるとページをめくる手が止まりませんでした。限られた視点のみで物語が進んでいくため、物語の全容を把握している人物がおらず謎が謎を呼んでいくのです。
とにかく先が気になって仕方がありませんでした。出てくる生徒達は普通の年相応の少年少女。そんな彼ら彼女らの学生生活の中に、炎の魔女やその人が一番美しい時に殺しにくるという死神・ブギーポップの噂が影を落とします。
「影を落とす」という表現を用いましたが、私はこの噂を生徒達が共有している時の雰囲気がとても好きです。強いて悪い点を挙げるとすれば、文章が少々簡素に感じる部分があることでしょうか?ですが私はこの無味乾燥な文章こそが、作品全体を覆う独特の閉塞感を醸し出しているのだと思います。
とにかく「面白い」の一言に尽きます。ライトノベルに偏見を持つ人にこそぜひ読んでほしい一冊です。
(by みや)